SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2024.05.10

【利便性VSコスト】収納と建築コストの関係性

【利便性VSコスト】収納と建築コストの関係性

こんにちは!

今日は朝からとってもいい天気ですね~!

昨日の夜から天気予報をチェックしていたので、

今朝は5時に起きてシーツや毛布等の大物系を洗濯しました!

明日はもっといい天気だそうで、なにを洗濯しようかなぁ~(笑)

貴重な日差しを有効に使えて、なんだか朝から得した気分な マルキ です。

さて、建築コストが高止まりしている現在、少しでもコストを抑えながら家を建てるためには、

家の面積を抑えることが欠かせない要素ですが、そのためには図面の見方を知っておく必要があります。

というのも、平面図(間取図)を上からずっと眺めていると部屋は狭いような気がしてくるし、

収納に至っては少ないような気しかしないからです。

つまり、その不安から本来縮めないといけないのに、

逆に広げてしまう可能性が高くなってしまうんですよね。

そして、限界ギリギリまでローンを組まざるを得なくなります。

そのため、今回は図面の見方についてお伝えしていきたいと思います!


床面積と壁面積

例えば、収納のポテンシャルは「床面積」というよりは、「壁面積」によって違ってくるのですが、

これを知らないまま家を建ててしまうと単純に「床面積」だけを増やそうとしてしまいます。

そして床面積を増やした代償として建築コスト上昇のダメージをモロに食うことになります。

2帖の収納を追加でつくれば、単純に70~80万円ほどコストアップするという感じですね。

2帖もの収納を追加でつくると入り口をどこにつくるかでも分量は変わってくるものの、

一般的には1段あたり2.93m物が置けるようになるので、

仮に棚板を4枚設置したとしたら5段トータルで14.65mも物が置ける場所が増えるので

かなりな収納アップにはなるんですけどね。

これが「床面積」増加による収納力アップという方法ですね。

一方で「壁面積」を上手く使えばコストを増やすことなく先程の床面積アップと同等か

あるいはそれ以上に収納力をアップさせることが出来ます。

例えば、6帖のお部屋は長手方向が有効寸法で3m51cm、短手方向で2m60cmの部屋ですが、

この短手方向に窓をつくらず一面を壁にした場合、

この壁面全てを収納として使うことが出来るようになります。

つまり、1段あたり2m60cm物が置けるようになるので、

先程の2帖の収納より少し劣るもののほぼ同等近く物が置けるということですね。

あるいは、長手方向に棚を設置するとなると、1段あたり3m51cm物が置けるようになるので、

先程の2帖の収納以上に物が置けるということですね。

もちろん、床面積は全く増やしていないので、コストアップも必要ありません。

とはいえ、この場合部屋の中に棚を設置するため部屋の有効寸法がその分小さくなるので、

それが嫌だという方もいらっしゃるかもしれないし、

収納が丸見えになるので、隠すために「扉をつけたい」となり、

そうなれば扉1枚あたり4万円ぐらいのコストが必要になるので、

計12~16万円はコストがアップしてしまうんですけどね。

それでもわざわざ別で収納をつくるのに比べたらずいぶんと割安ですよね!


利便性VSコスト

そして収納を考える上で知っておいていただきたいことがもう1つ。

それは、通り抜け動線や回遊動線は「壁が有効に使えなくなる」ということです。

つまり、床面積の割に収納のポテンシャルが低くなるというわけですね。

例えば4帖のウォークインクローゼットは、

壁面積を有効に活用すれば1段あたり7mもの棚を設置することが出来るのですが、

仮にこの収納を通り抜け出来るようにしてしまうと、その分量が一気に半減してしまいます。

片側の壁しか使えなくなるからです。

要するに、通り抜け動線にすると、名目上は4帖収納があるんだけど、

実質は2帖分の収納しかないのと同じになってしまうというわけなんですよね。

そのため、確かに利便性は上がるものの本当に通り抜け動線にする必要があるのか?

を考えていただきたいと思っています。


さいごに

わずか数歩でも毎日のこととなれば大きいという気持ちもよく分かります…!

より使い勝手がいい家にしたいという気持ちもよく分かります…!

ですが、現在の建築費を考えると、通り抜け動線にした場合ぐらいの収納力でなんとかなるなら、

通り抜け動線をやめて収納を2帖にした方がいいというのが個人的な考え方です。

単純にそれだけでコストを70~80万円も縮めることが出来るからです。

ということで、これから家を建てようとお考えの方は、

こういった知識もお持ちになった上で間取りを決めていっていただけたらと思います!

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!