SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2024.04.30

【南向きの土地をオススメしない理由】家づくりの幅を広げるための提案

【南向きの土地をオススメしない理由】家づくりの幅を広げるための提案

こんにちは!

ゴールデンウィークの前半が終わりましたが、皆さま、いかがお過ごしですか??

私は家族で大きめの公園へ行ったり、近所を散歩したりと穏やかに過ごしました。

本当にいい天気だったので、日焼け止めはしっかり塗ったつもりでしたが…

帰宅すると肌が少し日焼けておりました…泣

今度は日焼け止め+UVカットパーカーも着込んでいこうと思った マルキ です。

さて、「南向きの土地」は一般的に最も人気がありますが、弊社では最もオススメしていません。

理由は4つ。

1つ目は、土地の価格が高いから。

2つ目は、外構費が高くなるから。

3つ目は、外観がダサくなりやすいから。

4つ目は、設計が難しいから。

です!

ということで今回は、この4つの理由についてもう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。


南向きの土地をオススメしない理由

まず1つ目の「土地の価格が高いから」ですが、

これは単純に「日当たりがいい土地=いい土地」という価値観が浸透していることに尽きると思います。

つまり、みんながこぞって「日当たりがいい南向きの土地」を買おうとするからこそ

必然的に価格が高く設定されるというわけですね。

かつ、欲しい人が多いこの土地は値引きをする必要もありませんからね。

ということで、南向きの土地はそのエリアで最も割高に価格が設定され、

ほぼ100%と言っても過言ではないぐらい不動産屋さんの言い値で取引されているんですよね。

2つ目の「外構費が高くなるから」については、

南向きの土地はプライバシー性を担保するための工事が

必要となる可能性が高くなることが予想されるからです。

南向きでつくった部屋の丸見えを防ぐ。

南向きでつくったデッキの丸見えを防ぐ。

南向きでつくった庭の丸見えを防ぐ。

などの一手間をかけなければ、カーテンを閉めたままの薄暗い家で暮らさないといけないし、

せっかくデッキを作ってもほぼ使うこともないでしょうからね。

ということで、南向きの土地は必然的に外構工事費も高くつきやすいというわけです。

3つ目の「外観がダサくなりやすいから」については、

なぜ外観がダサくなりやすいかと言うと、南向きの土地は生活感が前面に出やすいからです。

洗濯物を干すのも家の正面になりやすいし、庭も家の裏ではなく正面につくりますからね。

また、南向きの土地だと部屋を南につくり南に大きな窓をつくるところまでが

設計のワンセットとなっていますが、

それらの窓には全てほぼ確実にシャッターが設置されるため、

これもまた外観をダサくする一つの要因となります。

「勝手口ドア」と窓の上につく「ボックス型のシャッター」は家をダサくしてしまう2トップですからね。

さらに、弊社では今後もさらなる値上がりが予想される電気料金の負担を抑えるために

太陽光発電の設置を標準化しているのですが、

南向きの土地だと正面から太陽光パネルが丸見えになりこれも外観をダサくする要因となります。

かつ、この屋根の流れにすると屋根先にかかる樋も全て丸見えになり

これまた外観がゴチャゴチャする要因になってしまうんですよね。

ということで南向きの土地に建つ家は、自然と外観がダサくなってしまうというわけです。

既成概念のまま設計すると。

では最後に「設計が難しいから」についてお伝えしていきたいと思います。


強力な南向きバイアス!

南向きの土地の設計が難しい理由は、まさにこのバイアスが超強力だからです。

つまり抜群に日当たりがいい南向きの土地を買ったんだから、

その恩恵を最大に受けるために部屋も窓も南向きでつくることが当たり前となっているがために、

それを崩した設計をすることも難しいし、

また出来たとしても理解してもらうことが難しいというわけですね。

ということで、先程お伝えしたように外観がダサくなってしまうし、

外観のダサさと丸見えをカバーするために外構工事に巨額の費用をかけざるを得なくなるんですよね。

そして、土地代も含めて全て割高な買い物をすることになり、

結果、予算が最も膨らむという結末を迎えることになります。


さいごに

端的にまとめさせていただいたのですが、

弊社が「南向き」の土地を最もオススメしない理由についてご理解いただけたでしょうか?

もちろんこの考え方に反論がある方もたくさんいらっしゃると思うし、

決して既成概念通りの家の建て方がダメだというわけでもありません。

ですが、こういった考え方もあるということを知っておいていただくと

確実に家づくりの幅は広がると思うので、安易に否定するのではなく、

一度頭の中で咀嚼いただければ幸いです。

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!