【土地を見る視点②】後悔が絶えない家をつくらないための視点
こんにちは!
今日の金曜ロードショーは『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ですね!
京都アニメーションによる圧倒的な映像美と、心揺さぶる愛の物語…。
ぜひ、ハンカチを手元に置いてご覧ください…!
「けいおん!」を見て以来、京アニ大好きな マルキ です。
今回はちょっと人気が低めの「北向きの土地」について、考えてみたいと思います。
一般的に北向きの土地は日当たりが悪いか、あるいは悪そうなイメージから敬遠されがちです。
実際、南に隣接して2階建ての家が建っている場合、日中、土地の半分ぐらいが陰になっていることが多いのですが、
仮にあなたが、そんな土地に家を建てなければいけないとしたら、どのような要望を建築会社にお伝えしますか?
北向きの土地での課題
北向きの土地で一番課題になるのが、
リビングダイニングキッチンの明るさをどのように確保するかです。
南からの光を採るために南にリビングを配置しても、光は入ってこないでしょうし、
かといって、光を確保するために、南に隣接する家から出来るだけ距離を離そうとしても、
土地にかなりの奥行きがなければそれも出来ないからです。
また、南から光が採りにくい場合、東や西から補助的に光を採ろうしますが、
この場合も、その方向に家が隣接して建っているとしたら、光が十分に入ってこないし、
逆に家が建っていないとしても丸見えになってしまうとしたら、カーテンで光を遮断してしまいます。
というわけで、周りの家の位置関係も確かめながら、
実際暮らし出したらどういう状況になるかまで考えた上で、間取りを考えていかないといけないんですよね。
間取りは単純に動線や使いやすさだけを考えてつくればいいわけではないので、
これが家づくりの難しいところです…。
いざ、暮らし出したら思っていたのと違うなんてことになったら、ホント申し訳ないですからね…。
固定概念にとらわれない
そして、北向きの土地の場合、「南向きで部屋をつくらなければいけない」と思いながら家づくりをしてしまうと、
家の見た目が悪くなるとともに、家が汚れやすくなってしまいます。
トイレ、洗面、お風呂などの水回りが北面、つまり家の正面に配置されやすくなるからです。
水回りが家の正面に配置されると、窓がたくさん正面に出来ると同時に、
サイズや位置も不均一なため、外観のバランスが崩れやすくなります。
水回りには換気扇も必要なので、なおのこと外観が崩れることになりますからね。
そして、この窓や換気扇が、外壁を汚す大きな原因となります。
窓や換気扇から伝うタレジミや、換気扇から出る黒ずんだ汚れが、家の正面にその数だけ出来てしまうからです。
その結果、見た目が美しくない家になってしまうだけではなく、非常に汚れも目立ちやすく、
後悔が絶えない家になりやすいというわけです。
そのため、北向きの土地で気を付けるべきことは、「部屋を優先して日当たりのいい場所に配置しなければいけない」
という思い込みを持ったまま家づくりをしないということです。
安定した採光を確保するためには、隣接する建物から十分な距離を確保する必要があるのですが、
北向きの土地の場合、単純に部屋を南に配置するだけでは十分な採光は確保出来ません。
また、光を阻害する建物がない方向に窓をつくることによって採光を確保するにしても、
その方向が丸見えになるのだとしたら、プライバシーの担保のためにカーテンをせざるを得ないため、
それもいい解決策ではないことは、前回のブログでもお伝えした通りです。
さいごに
問題を解決するためには、その部屋の役割と使い方をよく考えた上で、
どんな窓をどこに配置すべきなのかを、考えながら部屋の配置を決めなければいけません。
そして、それには周りの家の位置関係が密接に関係してきます。
ということで、家を建てる時は単純に動線や使い勝手だけではなく、
こういった視点も持ちながら、土地選びと間取りづくりをしていただければと思います。
あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!