SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2022.07.12

【土地探し】本当に南向きの土地は快適に過ごせるのか?

【土地探し】本当に南向きの土地は快適に過ごせるのか?

こんにちは!

息子の通う保育園では、昨日からプール開きとなりました。

子供の頃は、毎年のようにプールに入ると寒くて唇が紫になっていた マルキ です。

授業の終わりの方は、プールから出てプールサイドで日向ぼっこしてました(笑)

今回は、「本当に南向きの土地は快適に過ごせるのか?」についてお話したいと思います。

南向きの土地の魅力はなんといっても、日当たりの良さですよね。

日中を通して明るい光が南側から採ることが出来るので、

明るい光を家に取り込むことができる!

しかし、実際には土地の日当たりの良さと、家の明るさや快適性には大して関わりはないのです!


南向き、大好き!な日本人

私たち日本人は、南向きを大変好みます。

そのため、南向きで日当たりのいい物件は、土地価格も高めに設定されています。

もし、あなたが日当たりの良い南向きの土地を買ったとしたら、

あなたはどのような家の設計希望を、住宅会社に伝えるでしょうか?

おそらく大多数の方が「太陽の光をたくさん入れたいので、リビングを南向きにして欲しい」

と伝えるのではないでしょうか。

せっかく高いお金を出して、日当たりが良い土地を買ったわけですからね。

南向きリビングには、明るい陽が入る大きな掃き出し窓、ぜひとも入れたいですよねぇ。

しかし、実は日当たりが良い土地はそこに大きな落とし穴が潜んでいるのです…。


ついつい見落としがちな 外からの視線

南向きの土地に、南向きの部屋をたくさんつくって、

さらに大きな南向きの窓をつくった場合、そこからはたくさんの光が入ると同時に

たくさんの視線も入ってくることになります。

コレ、南向きの土地ではついつい見落としがちなのですが、本当に重要なコトです。

道路や隣家から視線が入ってくる状況では、のんべんだらりとくつろげるはずがありません!

視線というのは、自分たちも気になりますが、隣の住人も当然気になってしまうはずです。

となると、その窓には視線を遮るためのカーテンが必需品となります。

そして、そのカーテンによってせっかくの南向きの明るい光を、遮断してしまうことになります。

また、視線が気になるお家は、防犯的にも不安を抱えることになります。

外から見たら間取りも分かってしまうし、

夜になると、照明によって「あ!小さな子供がリビングで走り回っている!」なんて、

どこに居るのかまで分かってしまいます。

さて、このお家は本当に明るくて、快適な住まいなのでしょうか?

…残念ながら違いますよね。


せっかく大きな窓を設置して明るいリビングになったのに、

視線が気になってしまい結局ずっとカーテンを閉めている…なんてもったいないですよね。

この原因は、確実に「南向きに部屋をつくらなければいけない」という思い込みです。

確かに、寝ている時間以外の全ての時間を過ごすことになるリビングは、

日当たりがいい南向きで窓をつくるのが理想的です。

しかし、明るさと快適性を確保するためには、プライバシー面も考えなければいけません。

間取りを考える際には、家だけを考えるのではなく、

その場所に建った時にどんな風になるかをイメージすることが大切です。


さいごに

リビングを南向きにつくることは大切ですが、

リビングの配置は、その土地の環境に合わせながら決めないと、

プライバシーと明るさ・快適性が両立したリビングをつくることができません。

そして、土地選びに関しても、決して南向きだけにこだわらないようにしていただければと思います。

南向きの土地は価格も高く設定されていますからね。

気になるコトやこういう風にしたいなどの理想は、相談しながら家づくりを進めていきましょう。

では、次回は南向きの土地の「コスト面」についてもう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!