SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2022.11.08

【土地選び】採光のカギは南の建物との距離

【土地選び】採光のカギは南の建物との距離

こんにちは!

さて、昨日は二十四節気の一つ「立冬(りっとう)」でしたね。

暦の上で冬が始まる日ということで、寒さも身にしみる日々となってきました。

ヒートテックの極暖が手放せない マルキ です。

今回は、土地の選び方についてのお話です。

家はたとえ同じ面積でも、形によって価格が異なります。

また、縦横のバランスによっても価格が異なります。

例えば、工事面積が120㎡の平屋を建てる場合でも…

■縦12m×横10mの家
■縦15m×横8mの家
■縦20m×横6mの家

これらのお家は、壁の施工面積が異なることから、建築コストも違ってきます。

縦12mの場合、外周の長さは44mですが、縦が15mになると外周の長さは46mになり、

縦が20mになると外周の長さは52mになるからです。

つまり、縦横の比率が崩れるほど、家のコストは高くなるというわけですね!

そのため、建築コストを抑えるためには、縦横の比率を限りなく同じに出来る土地を選べばいいのですが、

では、仮にあなたが建てたい家が、12m×10mの平屋だとしたら、一体どんな土地を選べばいいのでしょうか?


必要な土地の広さの求め方

この場合、間口が10mの家を建てるとしたら、車置き場に奥行き約5.5m、

それ以外の建物の周囲にそれぞれ通路として1m確保したとして、

■間口12m(通路1m+家10m+通路1m)
■奥行き18.5m(通路1m+家12m+車5.5m)

が必要となります。

つまり12m×18.5m=222㎡(約67坪)の土地が必要だということですね。

また、建物の間口を12mにした場合、土地の間口が14mで奥行きが16.5mとなり、

231㎡(約70坪)の土地が必要だということになります。

ですので、あなたが120㎡の平屋を建てたいとお考えだとしたら、

67〜70坪あたりの広さで土地を探せば、なんの問題もなく建てられるということになります。


土地の向きはどの方向がいい?

では、土地の向きは一体どれがいいのでしょうか?

南向きがいいのか?

あるいはそれ以外でもいいのか?という話です。

先程、土地の面積を試算した時に、車を置くところ以外の方向は全てほぼ敷地いっぱいに配置しました。

となると、車を置く方向が南であれば、問題なく家の中に光を採り込めそうですが、

それ以外の方向の場合、隣接して家が建っているとしたら、家が暗くなってしまいそうな気がしますよね?

そのため、みんな安定した日当たりを求めて南向きの土地を選ぼうとします。

ですが、南向きの土地で、南面に採光のための大きな窓をつけてしまったら、一体どうなるでしょうか?

家の中が丸見えになってしまうので、確実にカーテンが開けられない家になってしまいます。

結果、家の中は場所によって明るさにムラが出来るし、南向きであるにもかかわらず、

朝から照明なしでは過ごせなくなってしまいます…。

でも、南以外の方向を選んだ場合、そもそも南の窓から光を採り込めなさそうなので、

そうなるよりはマシだと感じる方も少なくないと思います。


採光のカギは南の建物との距離

南向きの土地以外で先程お伝えした平屋を建てる場合、

リビングを南に配置してしまうと、確実に家の中に光が入ってこなくなります。

そのため、この考え方で平屋を建てる場合、リビングにたっぷりと光を入れるためには、

近隣の建物から十分離れたところにリビングを配置するという手段を取ります。

「中庭」を設けながら。

この手段を取ることが出来れば、土地の日当たりにこだわる必要がなくなり、土地選びの自由度が格段に増します。

そして、土地価格をグンと抑えることが出来ます。

日当たりが悪そうな土地はそもそも価格が安めに設定されているし、価格交渉もしやすくなるからです。

ですので、こういった家の建て方があることもぜひ知っておいてもらえたらと思います。

これが、土地と建物と外構にかかるコストを最大限に抑えながら平屋を建てる最良の手段ではないでしょうか。


さいごに

理想の家を建てるには、どのくらいの面積の土地が必要なのか?

こういった家の建て方があることもぜひ知っておいてもらえたらと思います!

また、広さの感覚が分からないという場合は、実際に土地を見に行くことをおすすめします。

これが、土地と建物と外構にかかるコストを最大限に抑えながら平屋を建てる最良の手段ではないでしょうか。

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!