SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2023.02.28

【平屋住宅】中庭がある平屋の現実

【平屋住宅】中庭がある平屋の現実

こんにちは!

2月28日…ついに2月最後の日ですね!今月もあっという間の1ヶ月でした…!

暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いていますね。

寝るとき足が冷たいと全然寝付けないので、湯たんぽを足元に置いている マルキ です。

今回は「中庭」についてのお話です。

「平屋にしただけでも家が高くなると思うんですけど、その上さらに中庭をつくるとなると、

外壁の面積が広がってしまってもっと高くなるんじゃないですか?」

時々、このようなご質問をいただくことがありますが、この質問は、なかなか的を射ているとってもいい質問です。

つまり、この質問に対する答えは基本的には「YES」であり、

そうなってしまうがゆえに、平屋や中庭の提案が出来ない住宅会社もあるのではないでしょうか。

(そもそもその発想さえない会社の方が圧倒的に多いと思いますが…)

しかし、中庭をつくることによってカット出来るモノもあれば、平屋にすることによってカット出来るモノもあり、

その2つを上手く組み合わせることさえ出来れば、

コストを上げることなく「中庭がある平屋」を建てることが出来るのです!


そもそも中庭をつくる理由

では、まずは「中庭」をつくることによってカット出来るモノについてからです。

弊社が建てる家になぜ中庭が多いのかと言うと、本当に居心地のいい空間をつくるためには、

採光の確保とプライバシーの担保を両立させる必要があるからです。

例えば、多くの家が周囲に向かって大きな窓をたくさんつくっていますが、

そこからは光と共に視線も入ってきます。

となると、カーテンなしではとっても居心地の悪い家になってしまいますよね?

いつも誰かに見られながら暮らすことになるからです。

そして、ほとんどの窓にカーテンを設置するわけですが、となると、当然光まで遮ってしまうことになりますよね?

レースだけじゃあ中は丸見え同然ですからね…。

一方で、中庭をつくると中庭につくった窓は、外からの視線を全く気にする必要がありません。

見えるのは自分の家の中のどこかの部屋か、自分の家の外壁のどちらかですからね。

そのため、その窓には視線を遮るためにカーテンをつける必要がなくなります。

(方位によっては陽射しを調整するために必要となりますが)

また、カーテンいらずの中庭の窓は、日中ずっと安定的に光を届けてくれることから

家の外周部に大きな窓を設置する必要がなくなるし、窓の数をやみくもに増やさずとも、

充分家の中を明るくすることが出来ます。

以上のような理由から「中庭」には、窓にかかるコストをカット出来るという効果と、

カーテンにかかるコストをカット出来るという2つの効果があるというわけですね!


圧倒的な住みやすさが平屋の特徴

では、続いて平屋にすることによってカット出来るモノですね。

平屋には、あなたが想像している以上に多くのメリットが存在するのですが、

そのうちの一つが「圧倒的な住みやすさ」です。

アパート暮らしの方なら共感いただけると思いますが、

これまでと同様にワンフロアのまま部屋や収納が増えるわけですからね。

例えば、2階建ての場合、子供部屋を2階につくる方が圧倒的に多いと思いますが、

実はこれがリビングを汚す最大の理由となります。

小さな子供たちは親と離れた場所に居たがらないし、

いちいち2階まで自分のモノを持っていくわけありませんからね。

ですので、このような家には1階に和室をつくっている場合が多いんですが、

仮に子供部屋を1階につくることが出来れば、この部屋をつくる必要なんてないような気がしません?

となると、この部屋分丸々家を小さくすることが出来るので、

その分、建築コストを縮めることが出来ますよね?

平屋だと階段だって必要ないし、トイレも1つ減らすことが出来ますからね。

この他、設計のやり方によってはただ通るだけの廊下も省くことも出来るし、

それぞれの部屋(寝室・子供部屋)の広さも、

寝るだけだと考えると、最小限にしてもなんら支障もないですからね。

というわけで「中庭がある平屋の家」をこなれた価格で建てることが出来るというわけですね!


さいごに

ただし、後者の家をコンパクトにするというアイデアには、あなたの理解が必要不可欠となります。

部屋の数や広さ、配置を指定されたり、坪数や坪単価にこだわられると

とてもじゃないけど実現出来ませんからね…。

ということで、上記のような価値観にこだわらず居心地が良くて住みやすく、

おまけにオシャレなデザインの家をこなれた価格で建てたいなぁとお考えの方は、

ぜひこのアイデアを参考にしていただければと思います!

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!