【必要最小限を心がける】「足る」を知るということ
こんにちは!
8月6日。広島に原子爆弾が投下されて、今日で79年となりました。
先日、戦時中の広島を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」を鑑賞したのですが
戦時を懸命に生きる人々の日常がひしひしと感じられて、深い余韻を感じ続けたい作品でした。
2度と同じことが起きてはならないし、起こしてはならない。
平和について今一度じっくりと考える1日にしたい マルキ です。
さて、自分の気に入った家を持つことが出来ると、日々の暮らしが豊かに感じられるので、
私たち住宅会社は出来る限りお客様の理想を叶えたいと思っているのですが、
どっこい家づくりで常に私たちの前に立ちはだかるのが、理想と現実との間に生じるギャップです。
つまり、気持ちを考えると全てを叶えてあげたいと思う反面、
ローン返済や家計のことを考えるとそういうわけにもいかないため、
その落とし所をどうするのかに常に頭を抱えているというわけです。
ネットを開けば夢が膨らむ情報が氾濫しているし、建てる家の基準はどんどん高くなっていくし、
それに追い討ちをかけるようにインフレの影響もモロに受けている中、
それに逆行するように減っていっているのが手取り金額というのが社会の現実ですからね…。
ということで今回は、こんな時代の中、
家のコストを増やさないようにするたった1つの方法についてお伝えしていきたいと思います。
これは間違いなく家のコストが落ちる最善の手段なんですが、
今回の記事をご理解いただいていないと実行するのが難しいので、
なんとなく受け入れてしまっている常識を
リセットする意味でもぜひ最後まで読んでいただけると幸いです!
必要最小限を心がける
家のコストを抑えるために最も必要なことは「建てる家のサイズを抑える」ということです。
家のコストは使う材料や品質よりも面積によって左右されやすいからです。
また、仕上げはSNSの普及によって、品質は国が定める基準の向上によって、
抑えることが難しくなっているからです。
そのため、家を建てる時には、面積を数字だけで判断しないということを心がけていただきたい
というのが私たち住宅会社の本音です。
かつ、家の面積が小さくなれば、1坪あたりの建築コスト(坪単価)も必然的に割高になるため、
その辺も同時にご理解いただけると助かります。
では、家のサイズを抑えるためには具体的にどのように考えていけばいいのでしょうか。
もちろん、サイズを抑えたことで暮らしやすさや使いやすさが劣化したのでは全く意味がないので、
それらを一切失わないようにしつつ実現することが大前提となります。
なくてもいいものを考える
まず初めに考えるべきは、「これってなくてもいいのでは?」と思う場所を考えるということです。
例えば「廊下」。
ただ通るだけの場所であるだけじゃなく、廊下があれば空気の循環も遮ってしまいますからね。
せっかく断熱と気密を強化して家全体に温度差が出ないようにしているのに。
また、廊下が増えれば面積が増えるだけじゃなく、ドアやスイッチの数も増える可能性が高くなります。
続いて考えていただきたいところがいわゆる「客間」と呼ばれている部屋。
年に数回しか使わない部屋のために数百万円もお金をかけると考えると、
ちょっと勿体無い気がするからです。
そのため、弊社では基本的に子供部屋を1階につくり、
子供部屋に客間機能も備えてもらうようにしています。
親御さんが泊まりに来るとしたら子供たちが小さいうちだけだろうし、
子供たちは小さいうちは親と一緒に寝室のベッドで寝ていますからね。
いわゆる「ランドリールーム」と呼ばれる部屋も
本当に必要かどうかを考えていただきたいと思っている部屋です。
というのも、現在のお家は「ながら作業」がしやすいようになっているからです。
なんといっても
料理の支度をしながら…
子供たちの勉強の様子を見ながら…
洗濯物をたたみながら…
子供たちと一緒に遊びながら…
を実現出来る素晴らしい空間が今やお茶の間の定番と化した広々としたLDKですからね。
そのため、わざわざわずか数分間の作業のためだけに
100万円以上のコストをかけるのは勿体無いではないかと思っている今日この頃です。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
取り急ぎ、カット出来そうなポイントをいくつかご紹介させていただいたのですが、
「確かにそうかもなぁ~」と思っていただけたでしょうか。
ということで、次回はこの続きをお伝えしていきたいと思います。
次回は「それぞれの部屋の広さ」についてです!
あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!