【窓のつくり方】窓が小さく少ない家が増えている理由
こんにちは!
昨日は台風が心配でしたが、石川県は特に被害がなく去っていきましてホッとしました。
さて、今日は秋の彼岸入りですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、残暑も秋の彼岸の頃には和らいで、
寒さも春の彼岸の頃には解消していくそうです。
野菜たっぷり栄養たっぷりのスープを飲んで、残暑バテを解消する マルキ です。
今回は、窓のつくり方について考えていきたいと思います。
「この頃のお家は、なんだか窓が小さいな~」
「この頃のお家は、なんだか窓が少ないな~」
皆さんは、ここ最近の新しいお家をご覧になって、こんなことを感じることはありませんか?
「窓が小さいと、家が暗くならないの?」
という意見もでてくるかと思います。
では窓のサイズや数と家の明るさとの間には、一体どれくらい相関関係があるのでしょうか?
窓が小さく少ない家が増えている理由
では、なぜここ最近のお家は窓が小さく、また少なくなっているのか?
その理由について簡単にお伝えしておきますね。
■構造の安定のため
まず1つ目の理由が構造の安定のためです。
窓がつくところは、耐震壁をつくることが、出来なくなってしまいますからね。
ただし、高い耐震性を持たせるためには、ただ単純に壁を増やせばいいというわけでもなくて、
いかにバランス良く壁をつくることが出来ているのかも、合わせて大切なこととなります。
■快適性を高めるため
続いての理由がこれです。
いくら以前に比べて窓の断熱性能が高くなったとはいえ、
壁に充填する断熱材よりも、断熱性能が高いわけじゃないからです。
そして、断熱性能がより高いお家の方が、
冷暖房も効きやすく日々心地よく過ごせると同時に温度差が生じにくいことから、
冷暖房機器がより少ないパワーで働くことが出来るので、結果、電気料金の節約にもつながります。
■家を汚れにくくするため
外壁を汚れさせる一番の原因は実は窓だからです。
窓の横から垂れじみがダラーっと、流れている光景をよく目にしませんか?
家の汚れが目立ちやすくなると、必然的にメンテナンス周期が早まってしまうのですが、
そうなればランニングコストが割高になってしまうので、よく目につく面は窓のつくり方に気をつけるべきです。
■より収納力を高めるため
最後がこの理由です。
なんの関係があるのか、いまいち意味が分かりませんよね?
でも大いに関係があります。
例えば、3帖という広さの収納の長手方向の長さは2.6mあるのですが、
この壁面に6段分棚をつくれば、そこには15.6m分の棚が出来ますよね?
しかし、換気がしたいからという理由で、この壁面に窓をつくってしまったら、一体どうなるでしょうか?
その窓の前には何も置けなくなり、その窓のサイズ分丸々収納が減ってしまうということになりますよね?
具体的に、窓のサイズを横幅1,5m、高さ1mとすると、1.5m幅×3段分=4.5m分、
つまり約30%分も収納が減ってしまうことになります。
比例しない窓の数と明るさ
ちゃんとした意味を持って、ここ最近のお家は窓が小さく、また少なくなっているのですが、
そうなると大事なことが、窓本来の役割を果たすことが出来る窓が、つくれているかどうかということです。
つまり、光を採り込み風を通せるかどうか、ということです。
例えば、光が入ってくる方向に大きな窓をつくり、この窓からたくさんの光を期待していたものの、
そこが外から丸見えだった場合、そこにはカーテンをせざるを得なくなります。
となると、多かれ少なかれ、光を遮ってしまうことになります。
また、場合によったらレースにとどまらず、遮光まで閉めざるを得なくなってしまうかもしれません…。
こんな状態では、窓の役割を果たしてないと言っても過言ではありませんよね。
さいごに
お家を建てる時は、周りから家がどう見えているのかということまで想像しながら、
ぜひ間取りとにらめっこしてくださいね。
窓が多ければ多いほど明るいわけでもないし、窓が大きければ大きいほど明るいわけもありませんが、
カーテンありきの窓をつくってしまうと、窓がより少なく、
より小さくなった現在の家は、よりいっそう家の中が暗くなるので、気をつけていただければと思います。
あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!