SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2022.10.11

【設計図】表示されない部材に要注意!設計図を見るときの注意点

【設計図】表示されない部材に要注意!設計図を見るときの注意点

こんにちは!

ついこの間までクーラーをガンガンに稼働させていたのですが…

なんだかんだ10月に入ると、だんだんと秋らしくなってきましたね!

今年も感染予防もしつつ、ゆっくり紅葉を楽しみたい マルキ です。

今回は、設計図を見るときのポイントについて解説しいたます。

最近では、3Dで立体画像を見ていただきながら、プランの説明を受けている方が多いかと思います。

私も微力ながらCAD作成のお手伝いをさせてもらっているので、

建築物のかっこよさや、美しさを少しでもわかりやすくお客様へお伝えできるように、

日々努めさせていただいております。

外観にしても、360度回転しながら見ることが出来るますし、

内観にしても、まるでそこに居るかのような状態で見ることが出来ます!

現在家を建てている方は家が仕上がった時、「あれっ?なんか思っていたのと違うなぁ…」

という状況に遭遇することが限りなくゼロに近くなったのですが、

実は、この立体画像にも盲点があるのです…。


実は、表示されない部材がある

実は、立体画像には、実際はあるものなのに表示されない部材がいくつかあります。

これは、設計図の立面図にも表示されない部材です。

■エアコンの室外機
■エアコンの配管
■水回りの換気扇
■給湯器
■雨樋

などです。

ですので、立体画像を見る時には、これらが一体どこに露われるのか想像しながら、

注意深く外観を見なければいけません。


■北向きの土地の場合

一般的に水回りを北に並べて配置することが多いのですが、

そうなれば、玄関と同じ面にたくさんの窓とともに、たくさん換気扇があらわれます。

そして、そうなると窓からの垂れジミとともに、

換気扇からのドス黒い汚れが、正面の壁に付着することになります…。

北面は太陽の日が当たらないため、汚れやすいだけじゃなく汚れも分解されにくいですからね…汗。

また、水回りを北に配置すれば、その近くに給湯器を置くことになるので、

家の正面に給湯器が出てきてしまう!なんてことも決して珍しくありません。

これらの結果、余分な部材によって外観が不細工な仕上がりになってしまうと共に、

家が汚れやすくなることで、よりいっそう不細工になりやすく、

メンテナンスに余分なコストがかかりやすくなります。


■南向きの土地の場合

日当たりの恩恵を最大限享受するために、玄関と共に、リビングやダイニング、

そしてキッチンまで全て南向きで、間取りをつくっているお家がたくさんありますが、

この場合、まず玄関のすぐ横に、リビングのエアコンの室外機があらわれてくることになります。

また、この場合キッチン脇に勝手口をつくった方がゴミ出しが便利なので、

必然的にキッチン脇に勝手口ドアがつき、そうなれば外には勝手口の下り段が出来ることになります。

そして、そこには壁付けの照明と、雨をしのぐための庇がつくことになり、

ゴミやゴミ箱が並べられることになるので、正面の景観が不細工になると同時に、

それらが正面の壁を汚す原因となります。


設計図を見るときの注意点

間取りはものすごく大切なのですが、かといって間取りばかりに夢中になって

外観を厳かにしてしまうと、このような残念な結果になってしまいます。

そして、これらに後から気付くのですが、気づいた時には「時すでに遅し」です…。

ですので、提案してもらっている設計図を見る時は、

エアコンや換気扇がどこにつくのか、や雨樋がどのようにつくのかまで意識しながら見るようにしてください。

また、それと同時に、部屋の窓から外がどのように見えるかと、外から部屋の中がどのように見えるかを

想像しながら見るようにしてください。

単純に障害物がないからと大きな窓をつくっても、そこが外から丸見えになってしまうのでは、

結局、カーテンが開けられなくなり、せっかくの光を殺してしまうことになるからです。


さいごに

設計図を見る時は想像力が必要となるので、難しいと感じるかもしれませんが、

これらのことは動線や使い勝手に、匹敵するぐらいとても大事なことです。

ですので、今回の内容を頭に入れていただきつつ、間取りばかりに夢中になり過ぎず、

もっと全体を見ながら、家づくりをしていただけたらと思います!

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!