SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2024.10.22

【トータルコストで考える】「中庭」の欠点と利点

【トータルコストで考える】「中庭」の欠点と利点

こんにちは!

最近は、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなったように思います。

ただ、明日の天気予報は曇り&雨だというのに、予想最高気温が29℃!?

10月も下旬だというのに、真夏日一歩手前のこの気温は一体…??

衣替えがなかなかできずに困っている マルキ です。

さて、弊社の施工実例写真やTikTok動画をご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、

弊社がご提案するお家の多くが「中庭」があるという特徴を持っています。

もちろん、この特徴には「コストが高くなる」という不安点が一般的には存在するのですが、

どっこい蓋を開けてみると、その不安とは裏腹にこの特徴は、

逆にコストを落としてくれるという嬉しいサプライズをもたらしてくれます。

では、その理由について今回はお伝えしていきたいと思います。

非常に多くの方が見落としてしまっている、家づくりの大きな落とし穴について言及していくので

どうぞ最後までお付き合いください!


土地代を大きく抑えられる

今回の記事だけでは紹介しきれないぐらい「中庭」には多くの利点が存在するのですが、

そのうちの1つが「土地代を抑えられる」ということです。

「中庭」をつくらないお家は、南からの光を確保するために障害物が存在しない南向きの土地を選ぶか、

隣家から充分な距離を空けることが出来る広めの土地を選ばざるを得ないため

その分土地代が割高になってしまうのに対し

「中庭」があるお家はそのいずれも一切気にすることなく土地を選ぶことが出来るからです。

つまり、土地の日当たりを気にする必要がなくなるため、

価格設定が割高な南向きの土地にこだわる必要もなくなるし、

日当たりを確保するために余分な広さの土地を買うことによって

隣家から充分な距離を開ける必要もなくなるというわけですね。

なんせ「中庭」をつくれば自ずと隣家から充分な距離が開いた場所に窓をつくることが出来ますからね。

そして、その結果、隣家との距離を気にすることなく家を建てることが出来るようになり、

土地に無駄な余白を残すことなく敷地をいっぱいまで有効活用することが出来ることになります。

「中庭」というプライバシーに優れた庭があることによって、

人目が気になる外に庭をつくる必要もなくなりますからね。


外構予算を抑えることが出来るから

日当たりを気にしなくてよくなること、そして庭を外につくらなくてよくなること、

この2つによって敷地に出来る余白を最小限に出来るのが「中庭」がもたらす大きな利点なのですが、

この結果、外構工事の費用が削減出来ます。

単純に施工面積が小さくなるからです。

また「中庭」からの採光を有効活用出来れば、外周部に大きな窓を設置する必要もなくなるし、

窓の数を多くする必要もなくなるため、

境界に立てるブロック塀やフェンスなども設置する必要もなくなります。

家の外壁が塀そのものの役割を兼ねることが出来るからです。

家の中やウッドデッキのプライバシーを担保するためや防犯性強化のための植栽や目隠しなども

一切つくる必要もなくなるので、これらのコストだって丸々浮いてきますからね。

ということで「中庭」は、予算がはみ出しがちな外構工事のコストをも

抑えてくれる役割を果たすというわけですね。


トータルコストで考えることが重要

「中庭」をつくれば、「中庭」をつくらない家よりも家の価格は割高になります。

「中庭」をつくる分、外周面積が増えるし、中庭部分も施工しないといけないからです。

とはいえ、ここまでお伝えしてきたように土地代を抑えることが出来るし、

外構工事代を抑えることが出来るため、

土地、家、外構のトータルコストで考えると予算を落とすことが出来ると考えています。

イメージとしては、家のコストは100万円上がることになるけど、

土地のコストを100万円落とすことが出来、

かつ外構のコストを100万円落とすことが出来る、という感じでしょうか。


さいごに

もちろん、家も設計によって贅肉的な箇所を削ぎ落とすことが出来れば、

コストを上げることなく「中庭」がある家をつくることが出来るので、

それが実現出来ればさらにトータルコストを抑えることが出来るようになるんですけどね。

ということで、「中庭=高くなる」というなんとなくのイメージだけに引っ張られて、

住みやすい家をつくるための手段を、安易に縮めないように気を付けていただければと思います!

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!