【住宅ローン控除】家を建てるとどれくらい節税できる?
こんにちは!
今日は、8月9日。長崎原爆の日。
コロナ禍以前のような規模での平和式典を行うことは難しいかもしれませんが、
特に日本人にとっては忘れてはいけない重要な日ですね。
世界平和を祈っている マルキ です。
今回は、住宅ローン控除についてお伝えしていきたいと思います。
住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用してお家を購入した人が利用できる税控除の制度です。
この制度は非常に大きな節税効果があるので、ぜひ知識として覚えておきましょう。
住宅ローン控除を利用するためには
住宅ローン控除は、家を建てると、年末時点の借入残高の0.7%を上限に13年間納めた所得税を還付してくれます。
また、所得税だけで控除しきれなかった分は、住民税から控除してくれます。
住宅ローン控除を利用するためには、10年以上住宅ローンを組まないといけません。
そして、基本的には金融機関にて住宅ローンを借りなければいけません。
ここで注意してほしいのが…
■親からの借り入れは❌
■会社からの借り入れは金利が0.2%以上必要
という点です。
また、この制度は別荘や貸家などには適用されません。
自宅であることが必須条件となっており、かつ、床面積が50㎡(約15坪)以上で、
店舗併用住宅にする場合は、住居部分の床面積が全体の半分以上ないといけません。
簡単に言ってしまうと、銀行からお金を借りて家を建てる人は
ほぼほぼみんなこの制度が適用になるということですね!
節税効果を検証してみる
では、ここからは実際の節税効果を数字を当てはめて、お伝えしていきたいと思います。
■年収500万円のAさん
■35年返済で2800万円借りる(銀行にて)
ちなみに年収500万円というのは、手取り金額だと毎月27万円で、ボーナスが71万円ぐらいのイメージです。
分かりやすく、13年間ずっと所得金額が同じであり、
初年度の年末時点の借入残高が2720万円で、毎年80万円ずつ借入残高が減っていくと仮定し、
数字を当てはめて考えていきたいと思います。
この試算をするにあたって、まず知っておくべきことは、納めている所得税と住民税の額です。
年収500万円の方の場合だと、
■所得税→年間約15万円
■住民税→年間約26万円
といった感じですね。
所得税にせよ、住民税にせよ、給与明細書に金額が記載されているはずなので、
一度ご確認いただけたらと思います。
所得税の額は年末か年始に会社から渡される、源泉徴収書にも記載されています。
では、いざ計算してみましょう!
1年目は、年末借入残高が
2720万円なので、その0.7%である19.04万円が控除の上限ということになります。
なので、まずは19.04万円から、納めた所得税15万円を差し引きます。
となると、控除枠として残っている金額が4.04万円となるのですが、
続いてこれが住民税から差し引かれます。
つまり、上限いっぱいの19.04万円を全て使い切ったというわけですね。
住民税は上限が13.65万円と決まっており、
これを超える金額は控除対象にならないので、その点も覚えておいてください!
では、2年目はどうでしょうか?
2年目の借入残高は80万円減って、2640万円となるので、
その0.7%である18.48万円が控除の上限いっぱいということですね。
なので、18.48万円から納めた所得税15万円を差し引き、
残りの3.48万円を住民税から差し引きます。
そして、3年目以降も同じように計算していってみると…
19.04万円+18.48万円+17.92万円+17.36万円+16.8万円+16.24万円+15.68万円+15.12万円+14.56万円+14万円+13.44万円+12.88万円+12.32万円=203.84万となり、
要するに、家を建てたことによって203.84万円も節税出来たということになります!
もちろん、銀行からお金を借りていてその分利息がかかっているので、
単純にそれだけお金が増えたというわけでもないんですけどね。
でも、このお金を貯蓄や投資に回すことが出来ると考えると、かなり大きいですよね!
お金の知識を身につける
ただ、この住宅ローン控除によって、納めた所得税はほぼほぼ全額返ってきているものの、
住民税からの控除は、それほど受けられていません。
そのため、個人的には、iDeCoと呼ばれる私的年金をかけつつ、
ふるさと納税も積極的に行うことをオススメしています!
理由は、この2つも住宅ローンほどではないにせよ、
なかなかな節税効果があるからです。
つまり、この2つに取り組むことによって、
節税効果があまり及んでいなかった「住民税の控除枠ももっと使いましょう!」ということですね。
さいごに
そろそろマイホームが欲しいとお考えの方には、ぜひ知っておいたほうが良いお金の基礎知識。
家づくりをするタイミングでは、家のことだけではなく、
お金のこともしっかり勉強しておくことが大切だということなので、
こういった制度はもちろん、現在の固定費の無駄などもしっかり見直しながら、
家づくりを行なっていただければと思います!
あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!