SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2022.11.04

【動線計画】シューズクローゼットの通り抜け動線について

【動線計画】シューズクローゼットの通り抜け動線について

こんにちは!

日中のぽかぽかとした太陽がより暖かく感じられる程の、朝晩の冷え込み…。

晩秋の気配が深まる頃となりました。

家族で散歩に行くたびにきれいな葉っぱを見つけては、写真を撮っている マルキ です。

今回は、快適な住まいにするためには大変重要な「動線」についてのお話です。

家づくりをするほとんどの方が、

玄関脇に大なり小なりの土間収納(シューズクローゼット)をつくりますが、

そうするとやりたくなるのが、土間収納から玄関ホールへと通り抜ける「動線づくり」です。

家族が靴を脱ぎ履きする場所を玄関と別にすることによって、

玄関をいつもスッキリさせておくためです。

しかし、一見便利そうに感じるこのアイデアも、

実は2つのイライラをつくりだす原因になってしまうかもしれません…。


通り抜け動線による2つのイライラ

【イライラ問題①】

「靴を脱ぎ履きする場所が狭過ぎて朝の混雑時にイライラ」です。

つまり、せっかく家を建てたのに、結局アパートで暮らしていた時と

何ら状況が変わらないということですね。

土間収納には棚がある分、どうしてもホールに上がる幅が狭くなってしまいますからね。

ましてや、この土間収納に冬のアウターを吊っているとしたら、

その袖のかさばりのせいで、家族玄関が圧迫され、なおのこと狭々しく感じるんじゃないでしょうか…汗

また、子供たちが中学生になれば、雨の日はカッパを着て自転車で学校に行くわけですが、

そんな狭いスペースでカッパを着たり脱いだりするのは、

きっと子供たちにとってもストレスになるでしょうからね。

【イライラ問題②】

「思ったより荷物が置けないイライラ」です。

というのも、通り抜けしなければいけないということは、イコールそこに全く荷物が置けないからです。

つまり通路を確保しなければいけない分、必然的に収納量が減ってしまうというわけですね。

そして、やがて家族の成長とともに荷物はどんどん増えていくのですが、

そうなると、とてもじゃないけどその棚だけでは荷物が収まらなくなり、

いつの間にか来客用玄関で靴の脱ぎ履きをするようになり、

家族用玄関はスッカリ物置と化し、通り抜け出来なくなるというわけです。


最短動線?収納充実?暮らしを想像する

というわけで、個人的には通り抜け動線には、同意しかねている次第です。

理由は、先程もご説明したように壁がなくなり通路が出来ることによって収納が減ってしまうからです。

だとしたら、収納量が変わらないのであれば通り抜けをやめて収納スペースを減らした方が、

床面積が小さくなり、その分家のコストが安くなるので、そっちの方が俄然良いと思っています。

通り抜けられず回り込んだとしても、わずか数歩の差ですからね。

もちろん、あくまでこれは1つの意見であり、これが絶対に正しいわけでもありません!


さいごに

分かっておいてもらいたいことは、通り抜け動線は動線が短くなるというメリットがある反面、

収納が減ってしまうというデメリットがあるということです。

ですので、自分の荷物量と実際の暮らしを想像してみた上で、

そうするかしないかを考えてみていただければと思います。

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!