SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2024.08.16

【合理的な収納設計】コストと機能性のバランスが取れた収納

【合理的な収納設計】コストと機能性のバランスが取れた収納

こんにちは!

夏の高校野球がとっても熱いですね!!

小松大谷vs大阪桐蔭の試合をテレビで見ておりましたが、終始気の抜けない緊迫した試合でした!

西川投手、大阪桐蔭打線を相手にマダックスを達成だなんて将来が楽しみな選手ですね~。

明日のvs智弁学園も非常に楽しみな マルキ です。

さて、前回、家のコストを抑えるためには

なるだけ広くつくりたいと思っている、LDKとて無闇矢鱈に広げようとせず

適切な広さにすべきだというお話をさせていただいたのですが、

なるだけたくさんつくりたいという声をよくお聞きする「収納」とて

つくればつくるほどコストに跳ね返ってくるため、適切なつくり方を知る必要があります。

人は余白があればそこを埋めたくなるという性質を持っているので、

収納をつくればつくるほどさらにモノが増えて余計に片付けにくくなるかもしれませんからね。

ということで今回はコストと機能性のバランスが取れた収納をつくるために

知っておいていただきたい2つのコトについてお伝えしていきたいと思います。

いずれもコストを上げずに収納力をアップさせるための基礎知識なのでぜひ最後までお付き合いください。


「床面積」ではなく「壁面積」

コストをアップさせずに収納力だけをアップさせるためには、

「床面積」を増やさず「壁面積」だけを増やすようにしなければいけません。

例えば、一般的に収納の奥行きは91cmでつくられることが多いのですが、

生活の中心となるLDK付近にはこんなに奥行きが深い収納は必要ありません。

リビングにせよ、ダイニングにせよ、キッチンにせよ、細々としたものが多いし、

昔に比べて全てのものが薄型化しているからです。

そのため、本来LDK付近には、

持ち物をより管理しやすくするために奥行きの浅い収納をつくるべきなのですが、

では、そんなのお構いなしで昔ながらの奥行きが深い収納ばかり

つくってしまった場合、一体どうなるのでしょうか?

間違いなく手前に出来る余白に何かを置いてしまうことになり、奥にあるものが取り出しにくくなるか、

あるいは奥に置いてあるものが何なのかもスッカリ忘れてしまうのではないでしょうか。

ということで弊社では、床面積を増やすよりも壁面積を増やすよう意識しているというわけです。

先程の例で言うと、奥行きを半分にしその代わりに横幅を2倍にすれば、

床面積は同じのまま使える壁の量が2倍になるという感じです。

いわばコストをアップさせずに収納力(機能性)だけをアップさせているという理屈です。

手前にモノが置けなくなるコトによって持ち物も圧倒的に管理しやすくなりますからね。

まずこれが1つ目の基礎知識です。


行き過ぎた最短動線

そして、収納で知っておいてもらいたいもう1つの重要なことが、

「通り抜け動線は収納力を低下させる」ということです。

理由は簡単で、「通り抜ける=廊下が出来る」→「廊下が出来る=モノが置けなくなる」からです。

例えば、3帖のウォークインクローゼットをつくったとして、

この収納を通り抜けにせず、どん詰まりの収納にした場合、

合計約5.2m分の壁を利用することが出来るのですが、

この部屋を通り抜け出来るようにしたら使える壁の量が半分の2.6mまで減ってしまうことになります。

廊下をつくることによって2方向の壁が使えなくなってしまうからです。

そしてその結果、

いざ暮らし出してみると思っていたよりもモノが収まらず困ったという状況に陥ってしまいます。

そして、それでは片付かないからと結局、通り道にモノを置いてしまい

通り抜け出来なくなってしまうなんてことも決して珍しい話ではないと思います。

ということで、そこまで最短動線を追求する必要もないのではないかと思っている次第です。

これまでお伝えしてきたようになくてもいい場所を削るコトによって家がコンパクトになれば、

それだけで動線が短くなるわけだし、基本、平屋を建てるようにすれば、

それだけでかなり動線が良くなるわけですからね。


さいごに

いかがでしたでしょうか?

収納は単純に床面積を増やせばそれだけでいいわけでもないということを

ご理解いただけたのではないでしょうか。

というわけで「収納」に関しては、今回の記事を参考にしながら図面をみていただけたらと思います。

これが理解出来れば、きっとコストを上げることなく

充分な分量の使いやすい収納をつくることが出来るはずですから!

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!