【家事室ってホントに必要?】ライフスタイルと間取りづくり
こんにちは!
明けましておめでとうございます。
2024年1月1日午後4時10分、能登地方にて震度7の地震が発生した石川県。
津波警報発令に伴い、私も家族で近くの小学校へ慌てて避難しましたが本当にこわかったです。
現在も避難されている方は、とても大変な状況です。
少しでも早くみなさんが安心出来る時を迎えられるようただ祈るばかりです。
本年もよろしくお願いいたします。 マルキ です。
さて、今や家づくりの定番となっているダイニングキッチンとリビングに仕切りをつくらず
キッチンを対面式にするスタイルは、
共働きが当たり前となっている現在のライフスタイルにフィットした合理的な考え方です。
ダイニングで宿題をする子供たちの姿を見ながら、そしてリビングで遊ぶ子供たちの姿を見ながら
キッチンで食事の準備や後片付けが出来るし、
リビングに取り込んだ洗濯物をたたむことが出来るからです。
また、キッチンで作業をしながらお風呂に入る子供たちの姿だって見ることが出来るからです。
要するに「ながら作業」がしやすい間取りなのですが、
家事に育児に仕事に忙しい奥さんが少しでも自分の時間をつくるためには
この合理性は必要不可欠ですよね。
ということで、弊社でもこのリビングダイニングキッチン(LDK)を
生活の中心とした間取りづくりをしているのですが、
このLDKにまつわることで2つ推奨していないことがあります。
広くし過ぎない
ここでほとんどの時間を過ごすのだから
出来るだけ広くしたいと多くの方がおっしゃるし、そのお気持ちは凄くよく分かります。
しかし、この空間とて他のスペース同様に広げれば広げるほどコストに跳ね返っていきます。
しかも、面積がアップする比率が高いためその分コストの上がり幅も大きくなり、
他の場所で相殺しようとしてもとてもじゃないけど追いつかないということになりかねません。
また、リビングダイニングを広げた場合どこに余白が出来るのかというとダイニングとリビングの間です。
つまりダイニングテーブルとソファーの間にスペースが出来るというわけですね。
そしてこの結果、子供たちがこの余白に色んなものを置き散らかしていくことになります。
いつも使うものをいちいち自分の部屋に片付けるのって面倒臭いし、
ましてや自分の部屋が2階だとしたらなおのこと置きっぱなしにしちゃいますよね。
以上の理由から、闇雲に広げるのではなくちょうどいい広さでつくるのが
一番良いと思っている次第であります。
経験から申し上げると、16帖という広さが最もちょうどいい広さではないでしょうか。
人は余白があると埋めたくなるという性質を備え持っているため、
仮にLDKを広げ過ぎたせいで1階に充分な収納が取れなかった場合、
せっかくの広々リビングの周辺にチェストや収納家具を置いていくことになり、
そのせいで部屋が狭く感じることになってしまうだけですからね。
要するに、更なる出費をすることによって空間を狭くしようとするという
非合理的な行動をするというわけですね。
家事室ってホントに必要?
そしてもう1つ、コストを上げる原因となるため
つくらなくていいかなと思っているスペースがこの「家事室」です。
だって、せっかく子供たちの様子が見えるところで家事をすることが出来る間取りになっているのに、
わざわざ分離した部屋で家事をこなす必要なんてないと思いません?
確かにリビングダイニングをいつもキレイに保ちたいとか、
出来るだけ生活感を出したくないという気持ちはよく分かります。
また、家事動線をさらに短縮し、より合理的に家事をこなしたいという気持ちもよく分かります。
しかし、仮にこのスペースを3帖でつくったとしたら、
それだけで家の価格が100万円ほど高くなってしまいます。
また、このスペースで快適に家事をするためにこの部屋にも冷暖房を設置するとなれば、
さらに出費が増えることになります。
さいごに
これから家を建てる方は、「コスト」という観点にも目を向け
不用意に面積が広がらないように意識しながら家づくりをしていただければと思います。
現在は、以前に比べて家の価格が高くなっているし、
原油次第で今後さらに価格が上がることも充分考えられますからね!
あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!