SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2023.09.22

【平屋をご提案する理由】日陰は決して悪ではない

【平屋をご提案する理由】日陰は決して悪ではない

こんにちは!

今朝は本当に涼しい朝になり、秋を感じました~。

昼間の最高予想気温も27℃と、だいぶ暑さも落ち着いてきましたかね。

疲れをためないよう、栄養のあるものをしっかり食べて、

体調を崩さないように過ごしましょう! マルキ です。

さて、設計士の多くは日陰となる場所に家を建てたがりません。

そこには太陽高度が低くなる冬に直射日光が入ってこないからです。

一番、直射日光を入れたい冬に。

そのため、彼らは家を建てる敷地が、日当たりが悪そうな場合、

広さ的には充分平屋が建てられる土地であるにもかかわらず、当たり前にように2階建てを提案します。

あるいは、あなたがこれから土地を探すのだとしたら、

直射日光を阻害されることがない南向きの土地を優先してオススメするか、

直射日光が確保出来そうな広々とした土地をきっとオススメするでしょう。

しかし、これらの提案は決してベストな提案ではないし、

コスト的にも負担がかかりやすくなることから

弊社ではこれらと180°反対の提案をさせていただいています。


平屋をご提案する理由

まず弊社では、平屋が建てられるならたとえ日当たりが悪い土地でも平屋を提案しているのですが、

これは、その方が圧倒的に暮らしやすいからです。

子供部屋も、2階にあるより1階にあった方が小さいうちから使ってもらいやすいし、

自分たちのものを自分の部屋に持っていってもらいやすいですからね。

寝室やクローゼットだって2階にあるより1階にある方が何かと便利ですよね?

毎日のこととなれば、いちいち上に行くのってホント面倒くさいですからね。

家事動線も上下移動がなく水平移動だけとなれば、ずいぶんと楽になるのは火を見るより明らかですよね。

これらはほんのちょっと想像したら誰でも分かることだと思いますが、

最悪なのは歳をとってからだと思います。

健康な状態の今はこんなこと想像もつかないと思いますが、

誰だっていつどのタイミングで足腰が悪くなってもおかしくないし、

そうなれば2階に上がるのがホント億劫になってしまいます。

そのうえ下に部屋が足りないとなれば改築に加えて増築までしないといけなくなり、

大きな出費を余儀なくされるかもしれませんからね。

空っぽになった子供部屋さえ下にあればそんな無駄な出費をしなくて済んだのに、です。

以上のような理由から基本、平屋を提案しているというわけです。

そして、南向きや広い土地を提案しない理由は、コストを出来るだけ抑えながら家づくりをするためです。

南向きの土地は一番人気なので割高に価格が設定されているし、

広くなればなるほど土地の値段は上がってしまうし、

広くなれば土地代だけじゃなく外構費用も高くなるし、固定資産税も高くなりますからね。

南向きの土地で南に部屋を配置して南に大きな窓なんてつくった暁には、

「みなさん!私の家の中見て見てー!!」状態になってしまって、

プライバシーもあったもんじゃないわけですからね…もちろん防犯的にも良くありませんよね。

そして、見られないようにするためや敷地に侵入しにくくするための工事に

多額のお金を突っ込まざるを得なくなり、終わってみるとずいぶんと余分なお金がかかってしまった…

なんてことになってしまいます。


「明るい=直射日光」じゃなくてもいい

例えば、玄関や廊下などは明るいに越したことはありませんが、

かといって、それが直射日光じゃなきゃダメなわけではありません。

それと同様に、寝室にも必ずしも直射日光が必要なわけではありません。

通常、寝室は日が沈んでから日が昇るまでの間に使う部屋ですからね。

また、子供部屋しかり。

明るくしてあげないといけませんが、その手段が直射日光である必要はないと思いませんか?

書斎や仕事部屋も同じですが、ガンガン直射日光が入ってくると日や時間によって光量にムラが出て

勉強や仕事をするにしてもなかなか集中出来ませんからね。

ということで、各自のお部屋は直射日光にこだわらずにつくってもいいと思っている次第であります。

もちろん暗いのだけは絶対にNGですけどね!


さいごに

これらの部屋の配置にこだわらなければ、

土地選びもしやすくなるし間取りの幅もずいぶんと広がるでしょう。

また、土地取得コストも抑えられるし、

より暮らしやすい家をコストを抑えながら建てることが出来るでしょう。

ですので、これから家を建てる方は

部屋の向きにまでこだわる必要はないということを覚えておいてくださいね。

家は直射日光が本当に必要な場所だけ、南向きでつくることが出来ればいいわけですから!