SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2024.12.17

【快適性と安全性】解決策は「お金」ではなく「間取り」

【快適性と安全性】解決策は「お金」ではなく「間取り」

こんにちは!

ついに…大河ドラマ「光る君へ」が最終回をむかえましたね。

まひろと道長…。歴史の荒波にもまれながらも、本当に運命的に結ばれた2人でしたね。

まひろのようにいつも前を向いて歩いて行きたいものです。

1年間ありがとうございました!!最高の大河ドラマでした!! マルキ です。

さて、お金さえかけることが出来れば家はいくらでも良くなります。

例えば、全館空調システム。

これを設置すれば平屋だろうと2階建てだろうとあるいは家が小さかろうと大きかろうと

全ての部屋に冷暖房が行き届く温度差のない快適な住まいを手に入れることが出来ると思いますが、

その引き換え条件としてそうしない場合よりも

100~200万円ほど余分な費用を支払わなくてはいけません。

また、床暖房も足元の冷えを解決してくれる素晴らしいアイテムではあるものの、

設置するとなれば空調システム同様に、100~200万円ほど余分な費用を支払わなくてはいけません。

このように家はお金さえかければ際限なく理想に近づいていくのですが、

「予算」という現実に真摯に向き合うとその多くを諦めざるを得ないというのが

家づくりをする多くの方がぶち当たる大きな壁ではないでしょうか。


温度差の少ない空間づくり

ということで弊社では、こういった「あったらいいなぁ…でも予算的に無理だなぁ…」

的なことをお金をかけずにカバー出来るように間取りに工夫を凝らしています。

温度差の少ない空間をつくるためには、

そもそも温度差が生まれやすい間取りをつくらないことが最善の方法ではないでしょうか。

例えば、階段をなくす。

2階建てになると必然的に上下階に温度差が生まれます。

そしてリビング階段だと上の階から冷たい空気がおりてきて

暖房をしているのに妙に冷えを感じるという現象を引き起こします。

であれば、建てられるのであれば平屋にすればそれだけでこの問題は解決出来ます。

また、廊下をなくせば確実に家の中に温度差が生じにくくなるのではないでしょうか。

廊下があればそこで空気が分断され、全体に空気が循環しにくくなりますからね。

さらに、闇雲に家を大きくしないことも、温度差を少なくするためには非常に大切な要素となります。

単純に面積が大きくなればその分体積も大きくなりますからね。

その上、天井を高くしようものならさらに温度差が生まれやすくなるので、

弊社では天井を高くすることなく開放感を出す工夫をすることによって

無駄に体積を増やさないようにしています。

結果、空調システムや床暖房といった

イニシャルコストもランニングコストも多額にかかる機械に頼ることなく、

温度差の少ない空間づくりが実現しやすくなるというわけですね。

こういった機械類はやがて壊れるものであるため、メンテコストも馬鹿にならないですからね。

電気代もどんどん上がっていることですし、

なるだけ電力を消費しない家にした方が間違いなくいいでしょうからね。


高い耐震性と耐久性

耐震に関しても、2階建てではなく平屋にすればそれだけで一気に問題は解決します。

平屋にすれば、2階建てのように重い2階部分を支える必要もないし、

2階建てのように家のバランスが悪くなりにくいからです。

なんせ2階建ては、2階を支えないといけない1階が2階より柱も壁も少なくなってしまう上、

南と北の壁のバランスも悪くなってしまいますからね。

南向きにこだわって家を建てると兎にも角にも南に大開口をつくることになり、

必然的に南にほとんど壁がなくなってしまうからです。

そんなわけで弊社では「平屋」を基本としている次第です。

重心が低くどっしりとした平屋にしておけば、耐震性の不安を払拭するために

50万円以上のコストをかけて制震ダンパを設置する必要もないし、

耐震等級3を取得するにしても、間取りに制約を受けることが全くと言っていいほどありませんからね。

かつ、重心が低いということは強風や重量車両の通行による揺れという

日常的な軽い地震のような影響も受けにくいということでもあるので、

家もより長持ちしやすくなるでしょうからね。


さいごに

いかがでしたでしょうか?

快適性にせよ安全性にせよ、そもそも設計によって問題を解決すれば

無駄なお金を払う必要はないというのが弊社の基礎となる考え方です。

以前より建築費が高騰している現在は、経済的な側面を考えてもコストを抑える工夫が

これまで以上に必要になっているのは間違いありませんからね。

ですので、単純にお金をかけて問題を解決していくという選択肢だけじゃなく、

お金をかけることなく問題を解決するという選択肢があるということも

ぜひ覚えておいていただければと思います。

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!