SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2020.10.30

【憧れの吹抜け】メリットの裏にはデメリットが潜んでいます

【憧れの吹抜け】メリットの裏にはデメリットが潜んでいます

こんにちは。

あっという間に10月ももう終わりですね。

あのあつ~い夏ももう過ぎ、朝晩はめっきり冷え込んでまいりました。

この時期、朝のピーンと張り詰めた空気が意外と好きな マルキ です。

まぁ、万年冷え性なんですがね…苦笑





今回は、オシャレで魅力的な「吹抜け」について。

マイホームを考えるとき、「開放的な吹抜けのある家がいいな~」と気になっている方もいらっしゃるかと思います。

いいですよねぇ~、私も一時期憧れました。

吹抜けのある家といえば…

窓からサンサンと降り注ぐ太陽光。

高く広がる圧倒的なオシャレ空間。

LDK全体に満遍なく行き届く光。

青空にプカ~と浮かぶ雲を眺めながら、コーヒーを飲んで過ごす休日の朝。

これらを頭の中で想像すると…?きっと居心地のいい空間ですよね~。

それでは、吹抜けのあるマイホームを建てるにあたって知っておきたいポイント、

メリット&デメリットをご紹介します。

吹抜けをつくると寒くなる?

明るい!開放的!オシャレ!というイメージが多い、吹抜け。

特に家族が集まるリビングを、吹抜けにするお家が多い印象です。

一番落ち着ける場所であるからこそ、吹抜けにより開放的で居心地の良い空間を作りたいものですね。

リビングから最上階まで吹抜けでつながっていると、

リビングから2階にいる子どもたちの気配を感じることができます。

逆に、2階にいてもリビングの気配を感じることができるので、

安心して勉強や作業に取り組めるという点もうれしいポイントですよね。



一方で、「吹抜けをつくると寒くなる…」

というネガティブなイメージがあることから、

「吹抜けはつくりたくない!」

と思われている方が、けっこういらっしゃるのではないでしょうか?



確かに、吹抜けをつくれば、その分体積も広くなるし、

暖かい空気は、冷たい空気よりも軽いため、上の方に暖かい空気が逃げていってしまいます。

それゆえ、そのイメージはあながち間違ってはいません。

しかし、敷地条件によっては、「吹抜け」が必要な場合もあるし、

そうじゃない土地の場合でも、「吹抜け」をつくることで

様々なメリットを得ることが出来るため、そのデメリットを最小化する工夫をしなければいけません。

メリットの裏にはデメリットが潜んでいるものです…。

吹抜けのデメリットを最小化する3つの工夫

■工夫① 断熱性と気密性を高める

室内の熱は窓や壁、屋根から逃げていきます。

つまり、外部からの影響を受けにくくして、中の空気を逃がしにくくするということですね。



■工夫② 床暖房をつける

足元が暖かくなれば、体感温度がグンとアップするからです。

エアコンの空気は、足元まで届かないまま、自然と吹抜けに逃げていってしまいやすいですからね。

足元から暖めることによって、熱が逃げるデメリットを最小化するというわけです。



■工夫③ 家を出来るだけ小さくする

実はコレが最も大事なコトなんです。

簡単なようでいて、意外と難しいコトかもしれませんが、

面積を小さくすれば、それに連動して体積が少なくなり、結果、冷暖房効率が高くなりやすいからです。



過度に1つ目の工夫をすれば、家のコストを上げてしまいます。

また、2つ目の工夫も、確実に家づくりのコストを上げてしまいます。

しかし、この3つ目の工夫は、逆に「家づくりのコストを抑えてくれる」というメリットを持っています。

それゆえ、3つ目の工夫を取り入れることで、

1つ目や2つ目の工夫によって増えるコストを意識的に調整することをオススメしています。

あれもこれもと欲張ることで、予算オーバーしてしまうと、経済的に苦しくなってしまうだけですからね。




とはいえ、家を小さくするためには、

あなたの中の常識を他の方が持っている常識とは、変えていただかなくてはいけません。

家を小さくするためには、家の中にあるいくつもの無駄を合理的にカットしていかないといけないからです。

ということで、無駄にコストを上げてしまわないためにも、当たり前やこれまでの常識にとらわれず、

プラスとなる要素ばかりじゃなく、マイナスとなる要素も知った上で、家づくりをしていただければと思います。

さいごに

吹き抜けのある家は、開放感があり、自然光が入り込んでくるなど、家をより快適な空間にしてくれるでしょう。

しかし、何も知らずに採用してしまうとデメリットなどが問題になってしまう場合があります。

デメリットを最小化する工夫をしていただき、ご家族にはどちらが合っているのかを考えてみるとよいですね。

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました。