SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2020.11.06

【土地購入】南面道路の土地について考える

【土地購入】南面道路の土地について考える

こんにちは。

今日、11月6日は「カニ漁の解禁日」!

北陸はカニが名産なので、スーパーにカニが並びだすとワクワクしちゃいます。

と同時に、冬にしか味わえない味覚なだけに、冬が始まったなぁ~と感じます。

いつかカニの食べ放題に行ってみたいなぁ~と思っている マルキ です。





今回は、土地の選び方について。

マイホームを購入しようと思った時に、まずは土地探しからはじめる方が多いと思います。

それでは、これから土地探しを始めるあなたが、土地に求める条件とはなんでしょうか?


・利便性が高い場所であること

・子供が通う学校区であること

・車がとめやすい広々した道路に沿っていること

・実家から近い場所であること

・畑がつくれるぐらいの広々した土地であること

・日当たりが良さそうな土地であること


などなど、いろいろな条件が出てくるかと思います。

もちろん、土地探しは、あなたの価値観に沿ってするものなのですが、

予算内で土地を購入するためにも、必要な知識についてご紹介します。

「日当たりが良い土地」の事実

まず1つ目に知っておいていただきたい事実が、

「日当たりが良さそうな土地=いい家が建つわけではない!」

ということです。

これは驚きの事実と感じる方も多いのではないでしょうか?



例えば、この図のように新しく6区画分譲された土地で考えてみましょう。

この場合、A~Cが南側道路の土地で、D~Fが北側道路の土地ということになりますが、

あなたならどの土地を選ばれますか?

…A~Cの3つの中のいずれかですよね?

南側道路だから、とっても日当たりが良さそうですもんね!(笑)

おそらくほぼ全ての方が、あなたと同じようにA~Cを選択されると思いますが、

果たして、このA~Cの土地は、本当に期待通りの「日当たりが良い明るい家」が建つのでしょうか?

南面の大きな窓の問題点

日当たりが良さそうな土地を購入して、その土地で間取りを考える場合、

間違いなく、常識的に考えて、南に部屋を配置、部屋の南面に大きな窓を設置するでしょう。

せっかく日当たりが良い土地を買ったわけですからね。

しかし、単純に大きな窓を南に設置してしまうと、家の中は外から丸見えになってしまいます。

そして、丸見えを隠すため、全ての窓にカーテンを設置せざるを得なくなってしまいます。

そうなると…?


・家の中は、しっかり明るい?

・窓が離れた場所まで、ちゃんと光が届く?

・曇りや雨の日は薄暗い?


このような問題点が浮かび上がってきます。

おそらく、朝から電気をつけるような生活を送らなければなりません。

また、カーテンは光を遮断してしまうだけじゃなく、風通しをも阻んでしまうことになります。

カーテンが開けられないということは、窓も開けられないし、

もしカーテンをしたまま窓を開けたとしたら、

風でカーテンがヒラヒラ舞って鬱陶しい~!!ってなります汗



さらに、こういった家は、防犯面においても不安を抱えることになります。

窓を見ただけで家の間取りが分かってしまうし、

電気をつける夜になれば、どこに誰が居るのか分かってしまうからです。

その上、日当たりが良いベランダに洗濯を干した場合、洗濯物が丸見えになってしまうのですが、

これでは泥棒に家族構成がバレやすいし、仕事用の服がある場合、仕事内容までバレてしまうことになります。

なにより、水気を含んだ重たい洗濯物を持った状態で、何度も階段を往復しなければいけないのは、

めちゃくちゃ面倒くさい~!汗

つまり、家事動線までも悪くなってしまうというわけです。

外構費用もアップ

家の中が外から丸見えになれば、カーテンに加えて、

塀や庭木や目隠しなどによって、その視線を全力で防がざるを得なくなります。

結果、外構工事に莫大なコストがかかることになります。

200万円~300万円もの途方もないコストが…

もちろん、カーテン代も余分にかかるだけですからね。

土地の価格も一番高い

さらに、日当たりが良い土地は、誰もが欲しがる土地であるため、値段設定も最も高くされています。

おそらく、A~Cの土地と、D~Fの土地では、坪単価で2~3万円は違うため、

仮に50坪だとしたら、総額で100~150万円も値段が違ってくることになるんですよね。

同じ環境と利便性であるにもかかわらずです。

その上、みんなが欲しがる土地は、不動産屋さんも値引き交渉に一切応じてくれないでしょう。

次から次にその土地を買いたいという方が現れるからです。



このように、日当たりが良さそうな土地は、土地代も庭代も高くなってしまうにもかかわらず、

「住み心地が悪い家をつくってしまいやすい」というわけなんですよね。

でも、かといって、日当たりに難がありそうなD~Fの土地の方がいい!!

とは、なりにくいですよね?

たとえ100~150万円安かったとしても・・

ということで、次回は、「なぜD~Fの土地の方が、A~Cの土地よりもいいのか?」

について、詳しくお伝えします!

さいごに

土地を選ぶ時に大切なのは、皆さんがそこでどんな暮らしをしたいかということです。

また、視野が狭くならないように、なるべくさまざまな角度から候補の土地を検討しましょう。

南面道路の土地が、良いとは限らないということです。

買ってから「こんなはずじゃなかった」を避ける為には、ご自身である程度の知識を身に着ける必要があります。

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました。