【住宅ローン】単独名義or共有名義 どっちがいいの?
こんにちは!
3月24日。今日は春のお彼岸明けですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、どんどん過ごしやすい気温になっていきそうですね!
普段なかなかお墓参りに行けていないのですが…汗
ご先祖様を思いながら手を合わせて供養ができたらいいなぁと思う マルキ です。
今回は、住宅ローンの名義についてのお話です。
家を建てるにあたって、名義は単独の方がいいのか?
それとも夫婦共有にすべきなのか?で悩まれている方もいらっしゃると思います。
個人的には、基本、単独名義をオススメしているのですが、
事情によっては共有名義にせざるを得ない場合があるのと、
共有名義にした方がいい場合があるので、今回は、この2つの場合についてお伝えしていきたいと思います。
収入合算が必要な人
では、まずは共有名義にせざるを得ない場合からお伝えしていきますね。
仮に、あなたが家を建てるにあたって銀行から3000万円を借りたいとしても、
あなたのご主人の年収が400万円以内では、基本、銀行から満額借りることが出来ません。
銀行が貸してくれる限度額は、年収の5~6倍程度だからです。
(常識的に考えるとこの範囲を超えてお金を借りるのは、ローン破綻の可能性を高めるだけです)
そのため、この場合、奥さんが働いているとしたら、
奥さんの収入も合算してローンを申し込まざるを得なくなります。
その結果、奥さんも名義人になるというわけですね。
名義を入れなくていい場合もありますが、
住宅ローン控除のコトも考えると名義人になった方がいいので詳しくは後ほど…。
住宅ローン控除を最大に使い切る
では、続いて共有にした方がいい場合についてお伝えしていきますね。
例えば、住宅ローン控除の対象となる金額が3500万円で、
ご主人の年収が400万円、奥さんの年収が200万円だとしたら、
ご主人の持分を3分の2、奥さんの持分を3分の1、にすると、
住宅ローン控除の枠をいっぱいまで使い切ることが出来ます。
では、ご主人の所得税を8万円、住民税を16万円、奥さんの所得税を4万円、
住民税を8万円と仮定して、簡単に計算していってみましょう。
1年目の年末の借入残高を3430万円とし、毎年70万円ずつ借入が減っていくと仮定すると、
このご夫婦が受けられるローン控除額は…
1年目:24.01万円
2年目:23.52万円
3年目:23.03万円
4年目:22.54万円
5年目:22.05万円
6年目:21.56万円
7年目:21.07万円
8年目:20.58万円
9年目:20.09万円
10年目:19.6万円
11年目:19.11万円
12年目:18.62万円
13年目:18.13万円
となるのですが、仮にご主人の単独名義で借入をしてしまった場合、
この恩恵を上限いっぱいに受けることが出来ません。
今後13年間、ご主人の給料が変わらないとしたら、ご主人が受けられる控除のマックスは
所得税8万円+住民税13.65万円を合わせた計21.65万円だからです。
(住民税は控除の上限は13.65万円です)
つまり、13年のうち、最初の5年間は控除枠を使い切れていないというわけですね。
一方で、ご主人の名義を3分の2にし、奥さんの名義を3分の1入れてみると、
1年目から上限いっぱいまで使えることになります。
以下、1年目の計算式です。
■1年目の借入残高の0.7%=24.01万円
(↓控除可能な所得税と住民税の合計額↓)
ご主人:24.01万円×3分の2=約16万円
奥さん:24.01万円×3分の1=約8万円
(↓返してもらえるお金の上限↓)
ご主人:8万円+13.65万円=21.65万円
奥さん:3万円+6万円=9万円
ということで、共有名義にし、持分比率さえ間違えなければ、
住宅ローン控除の恩恵を最大まで引き出すことが出来るというわけですね。
予算設定の基本
この2つに該当する場合は、夫婦で住宅ローンを申し込むことになるのですが、
忘れてはいけないのが、
自分たちの収入とバランスが取れないような借入は絶対にしてはいけないということです。
ここで、この話をすると長くなるので今回は割愛しますが、
これからの暮らしのことを考えると、銀行から借りてもいい額は、
年収をベースで考えるとしたら、ご主人の年収の6倍までにとどめておくべきだと思います。
400万円としたら2400万円だし、500万円だとしたら3000万円だし、600万円だとしたら3600万円ですね。
これを超えて借り入れするのは、
これからの不確実で不安定な社会の中では、かなり危険だと思っています。
さいごに
出来れば収入合算しなくていい範囲で、家づくりをしてもらえたらと思います。
建築コストが上がってしまった現在、これは難しい話かもしれませんが、
出来るだけこれを心がけながら資金計画してもらってくださいね!
あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!