SIMPLE NOTE 小松スタジオ

2024.10.08

【間取り設計】合理的に考える力を身につける

【間取り設計】合理的に考える力を身につける

こんにちは!

本日10月8日は、二十四節気の「寒露(かんろ)」ですね。

秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。

本当に最近は朝晩めっきりと冷え込むようになって、お布団から出るのがつらくなってきました…汗

深まる秋に備えて、秋冬物の衣類を準備しようと思っている マルキ です。

さて、家づくりのコストを下げるための一般的な手段は、

総二階建てにすることによって家をローコスト化することなのですが、

この手法は、家を安く出来たとしても土地にかかるコストと外構にかかるコストを

ダブルで大幅に上げてしまうため、家づくり全体のコストを落とすためのベターな方法にはなり得ません。

他方、前回お伝えしたような間取りのつくり方を知っていれば、家のコストは上がってしまうものの、

土地にかかるコストと外構にかかるコストをダブルで大幅に下げることが出来るため、

結果的に、家づくり全体のコストを抑えることが出来ます。

住みやすさも格段にアップさせながら。

そのため、後者の選択肢をこれから家を建てる方には知っておいてもらいたいのですが、

とはいえ、出来れば家のコストも上げないようにしたいとお考えになるが当たり前だと思うので、

ここからは家のコストを抑える方法についてお伝えしていきたいと思います。


なくても問題がないスペース

家のコストは、使う材料や性能、面積や形など様々な要素に左右されますが、

使う材料を妥協してもそう大してコストは落ちないし、

性能に関しては国が定める基準に従わないといけないため上げることは出来ても落とすことは出来ません。

これに対し、面積に関しては削ればそれ相応にコストも削れるし、

冷静に考えていくと削ることが出来そうなスペースが割とたくさんあるし、

それを削ったとて住みやすさや使いやすさが劣化する可能性もゼロに等しいため

家のコストを落とすにあたっては、

なくても問題がないスペースを削ることが最良の手段だと考えています。


合理的に考えていくことが大事

家の面積を削る上で大事なことが合理的に考えていくことです。

面積を削れば当然家が小さくなるのですが、ここで邪魔になってくる感情が

「家は◯◯坪はなければ!」という「なんとなくのイメージ」です。

これがある限りは面積カットはかなり難しいのですが、

1つ1つ冷静に考えていく合理的な思考が出来るようになると

案外なくても問題がないものがけっこうたくさん出てきます。

まずは「廊下」。

ただ通るだけの廊下も部屋や収納と同じようにコストがかかるわけですが、

そもそもこれが欲しいという方は限りなく少ないのではないでしょうか。

廊下が出来れば、廊下が空気の循環を遮断してしまうため家全体に冷暖房が行き届きにくくなり、

温度差が生まれる原因となりますからね。

そもそも廊下のドアは閉める習性が人にはありますからね。

「高断熱高気密化」している理由は、家全体の温度差を限りなくゼロに等しくするためでもあるので、

その観点から考えても現在の家づくりでは

いかに廊下を削ることが出来るが家づくりの大きな鍵となります。

続いてが「階段」です。

もちろん、市内中心部のように土地面積が40坪未満になれば、

必然的に上に階を重ねていかざるを得ないのですが、

正味の話、ここ石川県ではほとんどの方がこの対象にならないのではないでしょうか。

つまり、ほとんどの方が「平屋」を建てることが出来るというわけですね。

そして、2階建てではなく「平屋」にすることが出来れば、

実は「廊下」を限りなくゼロに近づけやすくなるし、

上下階の温度差もなくせることから家全体に冷暖房が行き届きやすくなり、

家の中の温度差をより小さくすることが出来ます。

2階をなくすことが出来れば、トイレの数も1つにすることが出来ますからね。


さいごに

いかがでしたでしょうか?

反論がある方もいらっしゃると思いますが、

ここまでお伝えしたスペースは別段なくても支障がないのではないでしょうか。

そして、これらがなくなることによって平屋が2階建てと変わらない価格で建てられるとしたら

前向きに検討してもいいんじゃないか、と思っていただけたのではないでしょうか。

では、次回は平屋を2階建てよりも安く建てられるようにするために、

これ以外のスペースについて考えていきたいと思います!

あなたの大切な時間を割き、お読み頂きましてありがとうございました!